龍寳寺(りゅうほうじ
龍寳寺(りゅうほうじ)は曹洞宗永平寺派の名刹、玉縄城主の菩提寺です。
ご本尊は釈迦牟尼佛、脇佛は文殊菩薩、普賢菩薩。
文亀3年(1503)に、玉縄北条氏三代目の北条綱成が玉縄城の東北、山居(現在の栄光学園周辺)に、「香花院」というお寺を建てたことが始まりでした。
開山は泰絮宗榮大和尚。山号は陽谷山(ようこくざん)です。
その後、天正3年(1575)、4代目城主北条氏勝が3代目城主・北条氏繁を弔うため現在の地に移し、氏繁の戒名(龍寶寺殿応栄公大居士)から寺名を「龍寳寺」と改めて建立ました。
三代綱成、四代氏繁、六代氏勝の墓は、かつてこの本堂裏の山の上にあり「ぶっけり仏」といわれていましたが、平成24年(2012)、本堂横に移されました。
現在、龍寳寺には三代綱成、四代氏繁、六代氏勝、そして玉縄北条家の位牌が残されています。
この場所は、鎌倉時代、公曉の七人の部下が源実朝の首を隠した場所とも伝わっています。また、後年、江戸時代、新井白石がこの付近の城廻に家禄を得ると、白石は龍宝寺に200石を献上したと言われています。龍宝寺に現存する新井白石の碑は、朱子学者の室鳩巣が碑文を書いたといわれますが、残念ながら現在は読むことができません。近くの玉縄小学校の校歌には白石のことがうたわれています。
アクセス
- 所在地:
〒247-0073
神奈川県鎌倉市植木129 - 電話: 0467-46-2807
- 行き方
- JR大船西口〜バス停大船駅西口 神奈川中央交通〔船101〕城廻循環行 岡本下車 5分
- JR大船西口〜バス停大船駅西口 神奈川中央交通〔船33〕藤沢駅北口行き 植木谷戸 下車 3分
- 境内
地図