―鳥・蝶・魚― 『三人の研究者による貴重な記録展』開催


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鎌倉の野鳥 川上克己

ここに展示されている写真は、鎌倉市のほぼ中央に位置する山崎・台峰緑地で撮影した野鳥です。私は誕生してから今日まで、この山崎台峰緑地の麓で暮らしてきました。以前は自然豊かな水田、畑地、草地、明るい雑木林などの里山であった山崎台峰緑地は、時代の変遷と生活様式の変化に伴い、人との関りが減少し里山の様相も変化しました。動植物の種類も数も大幅に減少し、急速に荒廃した里山になってしまいました。手入れがされず放置され、本来の照葉樹林帯の植生に移行して暗い密林となり、以前の里山環境に依存していた動植物が影響を受け、彼らの生息地としては不毛の地となってしまいました。展示した写真は、里山を追われてゆく生き物たちを惜しみ、記録として長期間に撮り溜めたものの中の鳥類の一部です。私は、この里山の生態系が再び豊かになり、生き物も山野草もこの里山に戻ってくれることを願いながら、84 歳?となった今も里山再生の活動をしています。
―台峰緑地保全会 川上克己―

鎌倉の蝶 浅野勝司

私は子供の頃から蝶に興味を持ち、高校時代には虫好きな仲間と「栃木県の蝶」をまとめました。就職してから蝶の採集は途絶えていましたが、定年後は子供時代にもどり台湾、東南アジア、ヨーロッパ等に行き蝶の採集と観察を楽しんでいました。70 歳になった 2008 年に原点に返り、地元鎌倉市の蝶を調べようと思い立ち、2017 年までの 10 年間、鎌倉市内の中央公園、広町緑地、十二所~衣張山を中心に晴天の日を選び年間50~60 日間観察を行いました。観察は採集でなく写真を中心でおこない、2019 年に「鎌倉市の蝶」の冊子にまとめました。鎌倉市には現在 60 種の蝶が生息しています。また文献調査で過去には記録があるが現在は生息が確認できない蝶が 6 種、迷蝶が 3 種いましたので、69 種がいたことになります。ちなみに世界では約 2 万種、日本には約 270 種、神奈川県は約 120種の蝶が知られています。
―鎌倉市の蝶 浅野勝司―

鎌倉の淡水魚 八鳥洋二

私は1975年鎌倉生まれ、鎌倉育ち。小さい頃から大の魚好きで、近所の双子池(現在の鎌倉中央公園)が、魚捕や魚釣りを覚えた場所、いわば私にとって原点であり、まさに教科書的な場所でもありました。しかし、私の幼少期は、環境破壊と環境汚染を目の当たりにした世代で、身近な自然の遊び場は、どこも宅地開発の渦中にあり、ブルドーザーが木々をなぎ倒しては山々を削り、無残にも破壊されていく様子を見てきました。それから30年以上が経ち、子供と近所を散策すると、多くの自然が残され、かつてのドブ川はキレイになり多くのアユ達が戻っていることに感動しました。そこで私は鎌倉に在住している方々が、身近なお散歩コースの中で、ささやかに楽しめる発見の1つとして、身近な川に生息する魚にフォーカスを当て、「お魚写真」を通じて様々な切り口で発信するようになりました。そして更なる目標は、市内の全河川を制覇すること。気の遠くなる話ですが、コツコツ地道に頑張ります!
―フィッシュナビ/八鳥洋二―

鎌倉・龍寳寺 玉縄歴史館ギャラリー

開館時間 9:30~16:00
入館料 大人200円 子供100円
主催/玉縄城址まちづくり会議 協賛/龍寳寺
☎080-3578-3581
https://tamanawajo.jp

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